心のどこかで「認知症の人の言うことは当てにならない」と考え、介護者や家族の情報・判断だけでケアを進めてしまうことはないでしょうか?
「息子はどこにいるの?」と言う人と、「そろそろ仕事に行かなくちゃ」と言う人では、同じように歩き回っていても、その動機はまったく異なる。
たとえ、その状況にそぐわないように見える発言でも、そのように発言している思いを汲み取ることで、歩き回ることの理由を探る大きな手がかりとなる。
その時、本人は
何と言ったのか?
本人の言葉には、
その人の思いや考えが
必ず表れています。
「目に見える姿」
「耳に聞こえる言葉」
それは本人の体感している世界観の事実なのです。