介護の基本知識

05.大切なのは「あと」より「まえ」

「まえ」を理解することは認知症ケアには基本的なこと。一つひとつの場面を一括りにせず、別々の場面として捉えること。

活動時間中「帰りたい」と言い続けている人は少ない。

午前中は「出かける時に戸締まりをしたか不安だから」

夕方は「疲れたから」

パソコン作業の絵

その時その時で「帰りたい」と思うに至った「まえ」の出来事は違うはず。

例えば、あなたが職場から「今日は早く帰りたい」と思う時、それはいつも同じ理由ですか?

一つひとつの場面を別個のものとして捉える。

「仕事で嫌なことがあったから」

「食事の約束があるから」

「家族が病気だから」など

だから帰りたい


「まえ」を理解することは行動を防ぐこと、抑制することとは別もの、倫理観が大切です。→目的を達成するため、納得するため。