「治らない」から「治さない」への意識

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何気ない介護の日々に、ちょっとプラス。

 高齢になればなるほど認知症になる人が増えます。5年長生きするごとに倍増していくのが認知症。
 65歳以上の7人に1人、5人に1人、4人に1人と加速していく・・・認知症。
 今や誰がなってもおかしくはないコモンディジーズ化が加速している。

 様々な研究や医療の進歩により、認知症のメカニズムの解明や、遺伝子や予防法、治療薬の研究、開発などが取り組まれ、予防できる時代、治療できる時代も、いつの日にか実現できるところまできている。

 しかし、認知症を有していても自立して生活ができる環境があっての前提となっていることを忘れてはいけない。

 認知症になるまで長生きできて良かったとポジティブに考えてみるのはいかがでしょうか。
「認知症は長生きの勲章」なのです。

 治らない前提の下で、本人の気持ちを上手く汲み取ることがポイントです。
 記憶がなくなっても、行動に困難が生じても、認知症は治ると期待し対面するのと、「認知症は治らない」と考え接するのでは応対の仕方が違ってくる。

 治る認知症は医療へ 治らない認知症は介護へ から 
 治さなくてよい認知症は 介護(共存)へ

 また、「認知症になるのが心配」とストレスホルモンをたくさん放出され、認知症のリスクが高まります。
 不安が強いと神経細胞がダメージを受けてしまうからです。
 むしろ、「いつなってもいいや」と太っ腹でいる方が、リスクが下がるのです。
 世の中に心配して治る病気はありません。
 逆に心配が体の免疫系を弱くして、多くの病気を作り出します。
 もちろん 治療可能なものは治療をするが原則です。

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