症知認

<ロジカル>・・・正しく考える
 こんなところで寝たら風邪をひいてしまう。
 疲れも取れないだろう。
 部屋へ誘導してベッドで休んでもらおう。
<ラテラル>・・・正しく発想する
 本人にとってはお昼寝の時間かも。
 家族の帰りを待っているのかも。
 目をつぶり考え事をしている時間かもしれない。
<クリティカル>・・・正しく疑う


<広がる思考とアイデア行動>
 1度は言葉を掛けて、少し明かりをおとし、毛布を掛けて「今」はここで寝てもらい見守ろう。
 トイレなどで起きた時に、ついでに部屋に誘導してみよう。
 結果、朝までになっても。部屋のカーテンは開けておき、部屋に行った時に夜を認識できるように準備はしておこう。

「認知症ケア」 の「いままで」と「これから」
 現在のケアのスタイルは「根拠のある化学的な介護」がメインとなる。
 理由や原因を探り、それを分析し課題に応じて組み立てていくロジカルなケアとなっています。
 これが認知症の新しい介護と言われ認知症介護の現場に、パーソンセンタードケア、バリデーションやユマニチュード、タクティールとなり浸透してきました。
 そこで、次のステップ。
 認知症ケアの可能性を広げていくことができるラテラルなケアを1つの「きっかけ」になればと。

自分たちの介護が「生きる」を奪ってはいないだろうか?
 認知症のケアで「こうあるべき」と考えてしまうことが多く見られて、沢山の介護士や認知症の本人を苦しめていることがあります。
 そこには「ロジカルなケア」があり、原因を追究し分析し、目標を立てケアを展開していく。
 しかし、ここでの目標が「本人」にとっての目標になっていないことに気が付いていないことがある。
 ここから「ラテラルなケア」で展開させていくことで「本人」から「認知症を有する本人」にとってという目標への視点の切り替えができ、ケアに幅が生まれてくる。

 目の前の人の「症」状を「知」り「認」めてあげれる人
 これが「介護人」。 

 これが 症知認のケアスタイル。

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